TV番組「あばれはっちゃく」1982.1983.

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 1970年から読売新聞社で連載されていた山中恒の小説が原作である。その後、1979年から1985年にかけてテレビ朝日系列でドラマ化されて放映された。全5シリーズの作品である。主人公の名前や主要な人物の名称はあまり変わらないが、シリーズ毎に父親の職業や住んでいる場所や環境が激変する、独特なシリーズ構成をとった。6年間もの長いシリーズとなり、途中から全国の放送局などで再放送が頻繁に行われ、夕方の定番子供番組となった。これはアニメ「ルパン三世」などにも言えるが、本放送よりも再放送を観ていたという視聴者も多くいただろう。

 久石譲はその第3シリーズと第4シリーズのエンディングテーマの編曲をしている。1982年と1983年である。その当時のその他の仕事としては1982年はアニメ「さすがの猿飛」サウンドトラック。同じく1982年にはセカンドソロアルバム「INFOMATION」を発表している。1983年になるとコマーシャルフィルムの仕事も始まりだし、フェアライト音色も聴くことができるようになる。

 歴代のあばれはっちゃくエンディングの中でも歯切れのいい、テンポがあるアレンジである。その後のリズム重視のシンセサウンドの前年であることを思わせるサウンド・アレンジとなっている。第3シリーズエンディングテーマ「バンバンビンビンはっちゃめちゃ」ではボコーダーサウンドを聴くことができる。

 ちなみに「あばれはっちゃく」で一番印象に残っている曲は第1シリーズから第4シリーズまでのオープニングテーマである「タンゴむりすんな!」歌・堀江美都子 ではないだろうか。本編の音楽はアニメや時代劇のサウンドトラックを多く手がけている渡辺岳夫である。




第3シリーズ『熱血あばれはっちゃく』


1982年4月10〜1983年3月26日 全49話
エンディングテーマ
「バンバンビンビンはっちゃめちゃ」
歌:堀江美都子  作詞:山中恒 作曲:渡辺岳夫 編曲:
久石譲

ニコ動の7’05"あたりから



第4シリーズ『痛快あばれはっちゃく』


1983年4月2日〜1985年2月23日 全93話
「ほんとにあいつはにくいやつ」
歌:松下丸子 作詞:山中恒 作曲:渡辺岳夫 編曲:久石譲

ニコ動の9’38”あたりから



こちらは音源化されていて、2018年現在、CDで購入が可能である。


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[1982-J32-SGK1-N07]


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