おそらく・・・1988年頃のCMであると思われる。
この曲は民族楽器的な音色のメロと生のパーカッションで、和風、もしくは大正風？ 聴き方によってはアレンジは南米アンデス風？であるが、夏の昭和感漂う映像に付けられた曲である。
動画の2本目が該当CMである。これが1988年頃の作品と仮定すると、その4年後の1992年に、チェロとピアノでアレンジされた同じメロディの曲が、同じく「クレマトップの鈴木保奈美バージョン」で使用されている。
そして1992年の「チェロとピアノ」バージョンは、同じく1992年の久石譲のソロアルバム「My Lost City」に「冬の夢」として収録されている。この、アルバムに収録された曲と「クレマトップ鈴木保奈美バージョン」は、まったくの同アレンジ同音源である。
「My Lost City」の「冬の夢」はとても短調なイメージで、重く暗く始まる。そして中盤になって長調へと変わり明るく軽い調子になるのだが、またすぐに短調へと移行する。であるので「冬の夢」からこの曲を知っている人は重く暗い曲・・・・というイメージがあるが。しかし、この1988年の「クレマトップ藤谷美紀バージョン」はとても明るい。つまり「冬の夢」の長調の部分が先に作曲されていたことがわかる。「藤谷美紀バージョン」の後、今度は一変、冬のCMとして「鈴木保奈美バージョン」が作られ、その時に、あの明るく軽快で「夏」をイメージさせていた曲が「冬の夢」となったのである。同じ曲で「夏」バージョンと「冬」バージョンの両タイプを楽しめる作品。
となりのトトロ・PianoStories・illusionと同年の作品。久石譲38才。
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[1988-J38-CGK1-N13]
