Kanebo「XANAX・ザナックス」1985



 カネボウの「XANAX」ザナックスのテレビ用コマーシャルフィルム。1985年の放映である。出演は郷ひろみ。放映時期が違うのか、どうやら4バージョン以上が存在する。バージョン1は「XANAX」の商品ロゴとともに、シンセストリングスから始まりティンパニーのフィルのあとリズムとベースが入り、男性ナレーションが入るというもの。バージョン2は郷ひろみが手で「X」の文字を切り、本人の声で商品名が入って始まるパターン。バージョン1と曲自体は同じだが、キー、アレンジが違うものである。バージョン3と4はバージョン2と同じキーとアレンジであるが、ミックスと追加のパッド音の有無に差がある。厳密に言うと別音源だが、パッドを追加してミックスを微調整したものとも言うことができる。この曲は1985年の久石譲ソロアルバム「α-BET-CITY」に「α・BET・CITY」として収録されていて、アルバム名にもなっている。この時期のコマーシャルフィルムの中では代表曲的な存在らしい。ちなみに、ソロアルバム「α-BET-CITY」は、主にこの時期にコマーシャルで使われたものが収録されているアルバムである。次の「CURVED MUSIC」もやはり同じコンセプトだが「α-BET-CITY」は、どの曲がどのCMに使われたかというクレジットが一切ない。「XANAX」のCMのうち、郷ひろみが冒頭「X」を切るバージョンの曲がアルバム収録曲と同じアレンジである。ちなみに使用シンセサイザは、ソロアルバム「α-BET-CITY」の全体クレジットにFAIRLIGHT CMIProphet 5DX-7MC-4Lindrumsとある。この曲を聴いてみると、リズムはLindrums、ストリングスはFAIRLIGHT CMIだろうか。


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作曲:久石譲
編曲:久石譲
出演:郷ひろみ


シンセサイザー:FAIRLIGHT CMⅠ 音色紹介
シンセサイザーProphet 5 音色紹介
シンセサイザーDX-7 音色紹介
シンセサイザーMC-4 機能紹介
シンセサイザーLindrums 音色紹介

※ 「α-BET-CITY」ライナーノーツより。全体表記なので曲によって使っていない楽器もあると思われます。


「バージョン1」のみの動画 ←こちらをクリック


「バージョン2」は 2'28 ←こちらをクリック


「バージョン3」は13'02 ←こちらをクリック

「バージョン4」は13'32 ←こちらをクリック


[1985-J35-SGK4-N10]

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