1977年に香港で製作されたジャッキーチェン主演の香港映画である。
1977年当時、まだ日本ではジャッキーチェンの名は知られていなかった。しかし2年後の1979年、「ドランク・モンキー酔拳」が日本で公開されると、ジャッキーチェンの人気は一気に高まり、それ以前のジャッキー主演の映画がどんどんと輸入され公開されるようになったという。
しかし当時の香港映画はアメリカ映画のサウンドトラックを無許可で使用していたようで、いざ日本で公開しようとした時、それらの音楽を新しく作り直し、日本オリジナルのものに変更する必要に迫られたらしい。
1984年になり、この「成龍拳」を公開するにあたり、日本オリジナルの楽曲を依頼されたのが「久石譲」「甲斐正人」「小田裕一郎」である。甲斐正人は「大都会25時」「はぐれ刑事純情派」「蒲田行進曲」などの音楽を担当している作曲家。小田裕一郎は自身もアーティストであるが、他のボーカリストに楽曲を多く提供している作曲家である。久石譲とは1983年の「愛してナイト」で初めて組み、その後50曲以上の作品を残している。また小田裕一郎のソロアルバムにも久石譲は参加している。（そのあたりの詳しい情報は小田裕一郎氏のページで こちら）
久石譲と小田裕一郎が知り合って1年後のことであるので、この「成龍拳」サントラ制作の話は、久石譲、または小田裕一郎、どちらかからお誘いがあったのかもしれない。
ちなみに香港でのオリジナルのタイトルは「剣・花・煙雨江南」である。日本で公開するにあたってタイトルが「成龍拳」と改変された。そして「成龍」とはジャッキーチェンの中国での名前である。
※こちらの記事を参考にしました。貴重な情報を感謝。 久石譲とジャッキー・チェンの奇妙な関係
サウンドトラックの2曲目「ドラマ：花蜂党の復讐」の中の2曲が、久石譲の作編曲である。
花蜂党の逆襲 BGM「SAD DREAMS」
作曲：久石譲
編曲：久石譲
花蜂党の逆襲 BGM「THE GHOST」
作曲：久石譲
編曲：久石譲
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